銃口をふりまわせ

ただ駄文を綴るエンターテイメント。

風呂でいろいろ流した話

いつだって、別れは突然訪れる。

 

私はいつものように湯舟に浸かっていた。

手に持ったスマホからふと目を離し、前方を見やると……

それはすでに目の前の壁に存在していた。

 

蜘蛛だ。イエグモだ。

突如、穏やかだった風呂場に緊迫した空気が流れる。

 

 

いや、見知った自分のダンスライバルクラブハウス鉢合わせれば緊迫した雰囲気になるのは当然じゃないか?

完全に目が合っている。目が合ったらポケモンバトルだ。

互いの共通した感情は、戦意

 

私はまず、父を呼んだ

ふふふ。君なんか怖くもなんともないんだぞ。

 

父「なんだー?」

私「くも~。これ。」

父「ああ、こいつね。」

 

ぷち。

 

その瞬間一つのがこの世から消えた。

私のライバルは父の人差し指によって物体になった。

私は複雑な心境を抱いた。

敵が消えた喜び……ライバルを失った悲しみ……。

私は体を洗いつつ……物思いに……ふけった……。

 

黒い小さな物体をシャワーで流し、排水溝へと見送る。

そうだ。この件は水に流そう

ダンスバトルなんてなかったし、ここはクラブハウスじゃない。

私には私の人生があるし、蜘蛛には蜘蛛の蜘蛛生があったのだ。

 

私はどこからともなく湧いて出た……微量のNaClも流した……。

排水溝でなんらかの化学反応が起き……水道管にを作った……。

 

 

………………。

 

 

あれ?私頭洗ったっけ?